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繁体字について

台湾と香港では中国本土で使っている簡体字と違って、画数の多い繁体字を使っています。

台湾でも中国本土と同じく北京語(普通語)を共通語としていますが、住民の多くが福建省南部の廈門周辺にルーツを持つため、日常生活の場では福建省南部の方言である 「閩南語 (台湾語)」を話す人も多く、また香港住民の大部分は広東人であるため、香港で耳にするのは、そのほとんどが広東語です。台湾で書かれ台湾でしか使われない文章や、香港で書かれ香港でしか使わない文章と中国本土の文章とを比較すると、言い回しの違いが確かにあります。これらの表現に相違があるのは、台湾・香港で一般的な方言の言い回しや表現の影響を受けているものと考えられます。

また中国本土と台湾・香港とは1949年の中華人民共和国の成立以来、人的・文化的な交流がほとんどなく、40年以上に亘り分断状態が続いていました。そのため、分断の期間中に新たに生まれたものについては、異なった単語が使われています。例えばコンピューターのことを中国本土では「計算機」と訳しましたが、香港・台湾では「電脳」と訳していました。しかし1997年の香港返還、また近年の台湾-中国本土の交流拡大により、双方の用語が統一、または相互の理解が可能になりました。

当社の中国語への翻訳においては、基本的に中国本土の文法と言い回しに基づいた簡体字によって書かれた文章を、そのまま繁体字に変換しております。正式な文章(新聞・学校の教科書・取扱説明書など)は、簡体字のままとしている場合が殆どです。しかし、日本でも地方によって口頭の言い回しの違いがあるように、但し、中国本土の簡体字で書かれた説明書を繁体字にするだけでも、お互いに充分理解ができるため、使用上は全く問題ありません。

一番無難なのは、中国本土の簡体字(標準語)を繁体字に変えて使うことです。台湾でも香港でも誤解を生じることはないと考えてよいでしょう。もちろん、香港でしか使わないような内容の文章であれば、香港の表現・言い回しに合わせて作成するのも選択肢の一つです。関西地区でのみで使用する製品なら、取扱説明書を関西弁で書く、ということに近いでしょう。

当社の繁体字表記による中国語翻訳につきましては、中国本土の中国語(標準語)を繁体字に変換したものであることを、予めご了解下さい。

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